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ふるさとプロデューサー育成支援事業

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研修レポート
井ノ上 亜里沙 さん

株式会社四万十ドラマでのOJT研修90日間プログラムを終えて

宮崎県都城市より高知県四万十町にある「株式会社四万十ドラマ」にて、ふるさとプロデューサー育成制度を活用し、OJT研修プログラムを終了したふるプロ3期生井ノ上亜里沙です。現在は、都城市内で六次産業化を進める事業者のサポートをする業務に就いております。

私が研修先として伺った株式会社四万十ドラマは、地域食材を活かした独自の四万十ドラマブランド商品を生産者と共に次々に開発しており、高齢化が進む中山間地域住民との関り方、地元キーマンとの関係など生の声が聴ける様々な現場で研修をさせて頂きました。現場で学んだことは都城市の生産者や事業者と共にこれから六次産業を進めていく大きな経験になりました。

90日間という長い期間でしたので、レポートはその内容のほんの1部しかご紹介できませんが、特に衝撃的だったヒトコトモノを書きます。

研修内容を語るうえで、そもそも「株式会社四万十ドラマ」とは何ぞや?を少し説明しないと記事の内容が理解できない部分がありますので、簡単にご紹介します。もっと詳しく知りたい方はHP(http://shimanto-drama.jp)をご覧ください。
株式会社四万十ドラマとは
「ローカル・ローテク・ローインパクト」をコンセプトに、日本最後の清流と言われる「四万十川に負担をかけないものづくり」を行っています。

自分達のあしもとにあるものを生かし、地域のゆたかさを畦地社長が中心となり35名の平均年齢30歳という若いスタッフ達が見出し、住民と共に作り出された四万十ドラマ商品は私に大きなインパクトを与えました。

この小さな集落で行われている「コト」を少しでも習得したいと都城市の人口10分の1にも満たない地域へ足を踏み込み、研修が始まったのです。研修内容は、六次産業化に関わることだけでなく、四万十ドラマに関係するイベントにも多く参加しております。
衝撃①「あしもとにあるもの」
◎H29年11月4日(土)・5日(日)
「しまんと新聞ばっぐコンクールin高知県立大学永国寺キャンパス」」

NPO法人RIVER の事務局は、株式会社四万十ドラマと一般社団法人いなかパイプが共に運営しています。

「四万十川から始まる会員制度、ローカルの四万十川のほとりから山の中から「モノ」が言えることにこそ価値がある。」

文だけ読むと最初「なんのこっちゃ?」(ごめんなさい)と思っていましたが、研修中にRIVERが主催するイベントに参加し、また関係者から直接取り組みを聞くことで、「なんのこっちゃ?」が「なるほど!!!」に変わる瞬間がありました。それが11月に行われたしまんと新聞ばっぐコンクールです。

NPO法人RIVERとは、株式会社四万十ドラマが生まれる同時期に設立されたNPO法人。株式会社四万十ドラマの考え方そのものです。

四万十川は、この地域住民にとって生まれた頃から、ずっとそこにあり当たり前の存在です。四万十川の豊かさとは、川で捕れる天然の鰻、天然鮎、川エビ、川海苔、夏には川で泳ぐことで暑さを凌ぐことができる天然のプールなど、感謝しなくてはならない「モノ」なのですが、人は毎日の雑踏にいると、誰でも当たり前というその存在自体が見えなくなってしまいます。

四万十ドラマも「あしもとにあるものが見えなくなってしまっては想いがぶれてしまう。」「想いを共感できる人と共に進みたい」と、このRIVERの考え方を軸に様々な事業を進めています。そして、四万十川に限らず、私達のあしもとにあるものは、人間へ「豊かさとは何か?」という大切なことをたくさん教えてくれているのかもしれません。

RIVERプロジェクトのひとつ、「しまんと新聞ばっぐ」は、20数年前、高知県に大雨が降った後の四万十川に残った「あるもの」を見た、高知県在中のデザイナー「梅原真氏」の一言から生まれたと聞きました。

その「あるもの」とは、地球の限りある資源でもある石油から作り出される「ビニール袋」です。このビニール袋は、どんなに時間をかけても自然の土に還ることはありません。作れば作るほど資源を使いゴミになるばかりです。そのビニール袋が、大量の水と共に川を流れ、川脇の木々に引っかかり、ビニール袋が四万十川のゴミになっている光景を見た梅原氏は「四万十川に負担をかけないもので、この四万十川にあるものを包みたい」という想いを四万十ドラマ畦地社長に語ったそうです。

この一言が畦地社長、そして地域に住む1人の女性の心を動かし、地元新聞紙で作った「しまんと新聞ばっぐ」が生まれました。その想いのある一枚の新聞ばっぐが20数年経った今では、全国に新聞ばっぐインストラクターを生み出し、毎年、愛好者から集められた新聞ばっぐでコンクールが開催されるまでになったようです。

今年はなんと約900点の新聞ばっぐが、高知県立大学永国寺キャンパス内へ一堂に集まり、たくさんの来場客の心を一つにしていました。私も初めて見る斬新なバックの形にワクワクし、新聞の記事や写真の使い方、作者の想いが伝わる新聞ばっぐに圧倒されるばかりでした。

しまんと新聞ばっぐは、ただ新聞で折ったバックではありません。新聞ばっぐが生まれた経緯は元より、その活用方法も素敵です。現在、四万十ドラマが運営する道の駅で使用する買い物バックの一部はビニール袋に変わり、四万十川流域に住む高齢の方々が作る新聞ばっぐが使用されています。新聞ばっぐを道の駅が一定の金額で買い取り、お客様に地域の商品を包んで渡しています。

梅原氏の想い「四万十の商品を四万十川に負担をかけないもので包みたい」が形になった取り組みです。新聞で折ったバックは、高齢者の雇用を生みました。雇用だけでなく、高齢者の生きがい、バックを作る時間は様々なコミュニケーションの場にもなっています。また、この仕組みは2011年東日本大震災で仕事を失った人々にも取り入れられ、今でも東北で作られる新聞ばっぐは地域にしっかりと根付いると聞きました。

私は、研修中に新聞ばっぐインストラクター養成講座を受講し、インストラクターとなり、まだまだ未熟ですが、少しずつしまんと新聞ばっぐを通して、四万十川から生まれたRIVERの想いを伝えていきます。そしてこの取り組みを地元に戻った際、市民に活かせるような仕組みを作り、研修で学んだことを形にすることが、地域に貢献できるのだと考えています。

申し訳ありません。衝撃①で1回目レポートが終わってしまいました… 2回目レポート to be continued。
お問合せ先

ふるさとプロデューサー育成支援事業(通称:ふるプロ)事務局 担当:内田/管野

TEL: 050-3733-2276