FURUSATO PRODUCER

ふるさとプロデューサー育成支援事業

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研修受入体制
受入機関名
株式会社Ante
責任者
氏名
中巳出 妙子
役職
代表取締役
プロフィール

 華道の師範をしていたが脱会し、自ら新流派三悠会を立ち上げて家元に就任。現代彫刻で数多くの受賞により、文化庁の奨学金を得てニューヨークに公費留学。帰国後、まだ黎明期であったインターネットを駆使し、大正時代の着物をアメリカなどの海外に向けたネット販売を開始。

 リーマンショックを機に海外向けネット販売を廃業。地域に目を転じ、地域農産物や伝統技術を利用した商品開発による地域おこしをライフワークとし、現在に至る。株式会社Ante代表取締役。

今まで手がけた
地域プロジェクト等

●大正ロマン・昭和モダンによる金沢・湯涌・地域活性化プロジェクト

 2008年石川県金沢市浅野川の氾濫で被災した湯涌温泉の復興と活性化のために、湯涌の特産「ゆず」を使った商品開発をはじめ、地域を巻き込んだ町おこし活動に着手しました。湯涌温泉に至る“ゆず街道”にちなんだ「金沢湯涌サイダー 柚子乙女」を商品化し同温泉に縁ある大正ロマンの画家 竹久夢二の美人画をラベルに採用しました。湯涌活性化に繋げる一連の取り組みを「夢二プロジェクト」と称し、地元観光協会や関係者の協力を得てプロモーション活動を行い、数々のメディアで取り上げられるなど話題作りが高い評価を受けました。

 

●城下町大聖寺古式ゆかしき嫁入り儀式「時代結婚式」プロジェクト

(文化庁平成22年度地域伝統文化総合活性化事業)

 伝統文化が息づく城下町・石川県加賀市大聖寺で、地域伝統を活かした地域活性化を目的に、大正期の花嫁衣裳で催される「時代結婚式」を再現する事業を手掛けました。観光協会や加賀商工会議所、NPO歴町センターなどキーマンに働きかけ、「城下町時代結婚式運営委員会事務局」の事務局長として「時代結婚式」を企画・運営しました。花嫁衣裳は、小物まで全て大正時代のこだわりのものを使い、大聖寺川を流れる流し舟で花嫁が運ばれて来る演出や大聖寺の町中を練り歩き、町の人とともに祝う昔ながらの結婚式を実現し、大聖寺の町づくりが活性化されました。

 

●地域農産物・伝統技術を活用した商品開発プロジェクト

 奥能登珠洲「揚げ浜塩」や金沢市湯涌の柚子、白山市の「剣崎なんば」、能登のブルーベリー、金沢伝統箔など石川県特産に注目し、生産者と連携した加工商品開発を行い、意外性やデザイン性がヒットを呼び、いずれも地元で愛され、人気の高い商品となっています。また、全国の百貨店・道の駅・空港などの小売店、通販や宅配等の販売チャネルも拡大しています。「しおサイダー」は、モンドセレクション3年連続金賞を受賞し、シンガポールや香港など海外にも販路を拡大する等石川県産の資源を使った商品として地域ブランド力が向上を実現しています。商品開発のモデルケースが評価され、平成22年度「革新的ベンチャービジネスプランコンテストいしかわ」で優秀賞を受賞しました。

 

●限界集落・人口減少地区の活性化プロジェクト(珠洲市)

①「揚げ浜塩」にこだわった「しお・CAFE」の開設

 珠洲市片岩地区が過疎化の危機を解決するため、片岩町の古民家を再生し、観光客や若者をターゲットとした「しお・CAFE」を立ち上げました。設計は金沢工業大学の建築家志望の学生たちに依頼し、「揚げ浜塩」に特化したカフェには年間2万人が来店しています。スタッフには地元雇用を実現しました。海岸・神社清掃活動等の地域行事に参加するなど限界集落の住民との交流を行っています。オープンを機に、同地区の長年途絶えていた大キリコ祭りが復活し、デザインを担当した金沢工業大の学生らも毎年参加しています。この界隈には新たな飲食店などの施設も増え、県内外から多くの観光客が訪れて地域が活気づいています。

②「揚げ浜式塩田開耕」による景観再生プロジェクト

 500年以上の継承される「揚げ浜式製塩法」の技術者が高齢化、人手不足が深刻化して伝統消滅危機に直面していることを受け、かつて「塩街道」と呼ばれ、多くの製塩所が連ねた外浦地区の塩田風景を取り戻そうと、景観を再生し、「揚げ浜塩」の生産振興を図る本プロジェクトを立ち上げました。20174月珠洲市長橋町に「揚げ浜塩田」を開耕し、景観を再生すると同時に後継者育成と「揚げ浜式製塩法」による塩づくりを開始し、地元雇用も実現しています。

副責任者
氏名
畠中 恵美
役職
プロフィール

 大学卒業後、一般企業でマーケティングに携わるも、地域と向き合った事業に携わりたいとの思いから大学院で地域ブランド構築について学ぶ。修了後は、行政や地元情報に特化した会社に入社。地域課題解決に向けた町づくりや市民活動を支援することを目的とした地域活性化事業の企画運営に関わる。

 石川県にIターンし、地域資源をプロデュースし全国への販路開拓を支援する町おこし事業に参加。平成25年に株式会社Anteに入社し、主に広報を担当。地域農産物や伝統技術を活用した商品づくりや空き家活用・集落活性化事業に取り組んでいる。

今まで手がけた
地域プロジェクト等

 小松市を中心とする石川県特産品を集めたアンテナショップ及びオンラインショップの運営を行いました。地域住民参加型のイベントの企画を携わりました。

 現在、株式会社Anteで地域農産物・伝統技術を活用した商品開発プロジェクト、限界集落・人口減少地区の活性化プロジェクト(珠洲市)に後方部門として携わり、広報や販促業務を行っています。

氏名
濱田 和也
役職
プロフィール

 平成25年に株式会社Anteに入社し、主に地域農産物を活用した商品の営業を担当。地域農産物や伝統技術を活用した商品づくりや空き家活用・集落活性化事業に取り組み、農産物の発掘、商品開発、販路拡大に従事。さらには地域特産と観光資源を活用した「しお・CAFE」プロジェクトに立ち上げから携わり、現在、運営の統括を行っている。

今まで手がけた
地域プロジェクト等

 現在、株式会社Anteで地域農産物・伝統技術を活用した商品開発プロジェクト、限界集落・人口減少地区の活性化プロジェクト(珠洲市)に携わり、地域農産物を活用した商品の営業・販促活動や塩田事業管理及びカフェ運営を統括しています。

受入コース

B.国内研修90日

研修名

過疎起業人と考える。本気の地域おこし  ‐TV番組「過疎起業人でございます!」の主人公に学ぶ‐

具体的な研修内容

●活用する地域資源 

 塩(珠洲市・揚げ浜塩)

 

●研修の目的

 奥能登・珠洲市では、今なお、海水を汲み揚げ塩田に撒いて大釜で焚くといった手作業によって塩が作られています。本研修ではこの「揚げ浜式製塩法」の塩を使った商品開発・販売を通じて、過疎地における地域おこしについて、本気で考え、無から有を生み出すプロセスを習得することを目的とします。

 

●研修内容

(ステップ1)「地域資源の発掘と、地域内関係者との協力関係の構築方法について経験する」

 地域資源を表面・外形的に、あるいは数値・計量的に捉えるのではなく、地域・歴史・文化等との関連でストーリー(=物語)として価値化することを学びます。具体的には地域資源を存するに至っている地域の地理・人などの風土に関連づけて、ストーリーを付加することにより、地域資源に価値を付加するプロセスを学びます。同時に、珠洲市役所など行政をはじめ事業実施に必要な地域内の協力者との関係構築のプロセスを学びます。

 

 (ステップ2)「商品開発や流通に関する知識を経験する」

 地域資源を使った商品開発の着想から、製造委託先やデザイナーなど外部企業との間における商品完成までの検討や交渉、製品の価格設定や原価計算の考え方、そして地元に愛される商品となるための仕掛けづくり、など新商品開発の一連のプロセスを学びます。さらに、展示会や小売業者の催事等に出展して、開発した商品の販路開拓を経験します。

 

(ステップ3)「地域おこしを考える」

 商品開発に留まらず、本質的な地域おこしを考える視点を習得することを目的とします。具体的には、地域の定住人口の減少低下あるいは人口増加を地域おこしの大局的目標と位置づけ、その達成のために必要な事項を、中期・長期にわけて計画を立てることを学びます。本研修においては、中期的には高齢化が進み、江戸時代より継承される技術伝承が危ぶまれている「揚げ浜式製塩法」の後継者育成のため開始した製塩事業のスタディケースを学び、長期的事業として塩をテーマとした着地型観光や民泊の整備などを検討テーマとします。地域資源を活用した商品開発から全国流通によって商品ブランド力を向上させるプロセスの修得を経て、地域資源を活用した着地型観光商品の企画立案を経験します。

得られる経験・成果

1. 得られる経験・成果

(ステップ1)「地域資源の発掘と地域内関係者との協力関係の構築方法について経験する」

 ・地域資源の発掘と付加価値の創造

 ・作り手のストーリーを伝える手法

 ・事業実施に必要な協力者との関係構築

 

(ステップ2)「商品開発や流通に関する知識を経験する」

 ・「揚げ浜塩」の製塩、商品開発から販路開拓

 ・2次加工商品開発

 ・商品製造先との交渉

 ・展示会や催事での販路開拓   等

 

(ステップ3)「地域おこしを考える」

 ・地域おこしを中長期に渡って大局的に考える思考および計画力

 ・商品開発・販路開拓のプロセス修得から着地型観光商品開発への着想力と実現力

 

2. 成功事例を応用し、研修成果の質を高める

 「何も誇るものがない」「人口減少が急激に進行している」といった話は全国津々浦々ありますが、奥能登・珠洲市は能登半島の先端に位置する地理的なハンデがあり、主力となる産業は無く、他地域にまして問題は深刻です。弊社は、人口わずか14,000人あまりの珠洲市で作り続けられる「揚げ浜塩」を全国的に広く知らしめ、また観光誘致することによって町おこしに貢献したいと日々取り組んでいます。

 平成21年に「揚げ浜塩」を使った「奥能登地サイダー しおサイダー」を開発し、発売以来、現在まで8年間で累計170万本を超える大ヒット商品なりました。その後も関連商品を発売し、平成26年には過疎地に「しお・CAFE」と名付けたカフェをオープンし、若者のドライブ目的地として、あるいはお盆や正月の帰省時期に地元住民が家族で訪れる繁盛店となっています。

 現在は、「揚げ浜式製塩法」の後継者育成と「揚げ浜塩」の生産振興を目的に自社で塩田を開耕し、製塩事業を開始し、メーカーとして新しいステップを踏み出しました。近い将来には民泊など宿泊施設を整備して、本格的な観光客の受け入れ態勢を整備しようとしています。

 本研修では、地域資源の発掘と付加価値の創造を学び、商品開発から販路開拓までの一連のプロセスを学んで頂きます。そして商品開発にとどまらずに、地域おこしの本質的な目的である交流人口の増加と、定住人口の増加を図るための大局的な地域おこしの視点、中期・長期のスケジュール化を学ぶことにより、各地域での地域おこしを実践する経験を、90日間での研修で集中的に修得することを目的とします。

研修のフォローアップ

1. 研修実施にあたっての人員体制

 ・事業実施責任者:中巳出 妙子 (従事割合50%)

 ・受入担当者:  畠中 恵美  (従事割合15%)

 ・その他受入担当人員:   3名  (従事割合35%)

2. 研修のフォローアップ

 研修については、多くの地域プロジェクトを手掛けてきた事業実施責任者 中巳出を主たる講師として進行させ、研修過程で、受入担当者やその他受入担当人員が研修生を研修実施のバックアップをします。

 研修期間中は、研修生に日報を提出して頂き、受け入れ担当者が日毎に進捗度を確認し、定期的な報告会を開催して研修内容の精度を上げます。研修終了に近づく頃には、弊社と研修生によって研修内容を振り返り、研修で修得した内容を踏まえ、事例研究発表によって修得状況を確認します。今後、研修生がホームフィールドに戻った際に産地や地域社会の現状把握、直面する問題と課題の設定やアクションプランを発表して頂き、実施すべき項目や期待される成果を共有することで、実践の質を高めていきたいと考えています。

研修スケジュール
日程 9月4日(月)~9日(土)
具体的内容

9/4 会社の事業活動を理解する(オリエンテーション)
9/5 生産者訪問(意見交換)①金沢湯涌ゆず生産組合 ②剣崎なんば生産組合 他
9/6 生産者訪問(意見交換)①ブルーベリー生産組合 ②製塩事業者 他
9/7 行政との意見交換(石川県、珠洲市など)
9/8 Ante揚げ浜塩田にて製塩づくり体験(雨天の場合はしお・CAFEの運営体験)
9/9 Ante揚げ浜塩田にて製塩づくり体験(雨天の場合はしお・CAFEの運営体験)

備考

プレ研修6日間
【目的】
  受入企業の事業環境を理解する
【テーマ】
  株式会社アンテの活動を理解する

日程 9月12日(火)~10月3日(火)
具体的内容

9/12-14 地域を車等で移動し、地形・風土の調査
9/15-17 地域資源に物語をつける歴史等の調査
9/19 地域理解/現状の分析、今後の地域の課題について発表
9/20-22 地域内にある資源を抽出する
9/25-29・10/2-3 生産者、生産可能数量等の調査
10/4 事業化可能性の分析発表
10/5 上記まとめ①②を踏まえ、行政への提言
10/6 分析をふまえた事業化の検討・課題の整理(社内会議)

備考

(ステップ1)20日間
【目的】
  地域資源の発掘と、地域内関係者との協力関係の構築方法について経験する
【テーマ】
  地域を理解する
  商品に必要な物語の考え方
  (まとめ①)
  地域資源を抽出する
  生産者の調査
  (まとめ②)
  行政との意見交換
  (ステップ1での総括)

日程 10月7日(土)~11月29日(水)
具体的内容

10/7・10/10 公的機関の支援情報・支援施策の情報収集と活用を学ぶ
10/11-13 現在のマーケットのトレンド把握、地域感のある商品づくりとは
10/14・10/16-17 売場と顧客、価格帯の違いを理解
10/18 新商品の仕様書作成 発表
10/19-20 製造先の選び方を学ぶ
10/21・10/23 製造コストを学ぶ
10/24-26 ネーミング、商品のものがたり、デザインの検討
10/27 新商品の仕様書(原価、ネーミング等含む)の完成・発表
10/28・10/30-11/1 コスト等、流通一般に関する知識を学ぶ
11/2-3・11/6-11 既存販路先に対する営業同行
11/13-20 展示会での販路開拓(海外販路を含む場合あり)
11/23-28 催事イベント等でのPRを経験する(海外販路を含む場合あり)
11/29 新商品仕様書に対するブラッシュアップ会議(社内会議)

備考

(ステップ2)44日間
【目的】
  商品開発や流通に関する知識を経験する
【テーマ】
  新商品開発を学ぶⅰ (商品開発の着想)
  (まとめ③)
  新商品開発を学ぶⅱ (製造・原価)
  新商品開発を学ぶⅲ (デザイン)
  (まとめ④)
  流通を学ぶ
  販路開拓を学ぶ
  (ステップ2での総括)

日程 12月1日(金)~12月22日(金)
具体的内容

12/1-7 短期から中期的におこなう地域おこしをプランニング
12/9-16 長期的におこなう地域おこしをプランニング
12/17-18 地域おこしプランの作成・意見交換・修正
12/20 珠洲市における地域おこし プランの発表
12/21 上記プランを踏まえ、行政への提言
12/22 新商品仕様書の完成・販促方法等の発表(社内会議)

備考

(ステップ3)20日間
【目的】
  地域おこしを考える
【テーマ】
  交流・定住人口の増加を考える
  (ステップ3での総括)
  行政との意見交換
  (全体研修の総括)

研修場所
  1. 研修拠点

 ・ 株式会社Ante 本社(石川県加賀市篠原新町1-162

 ・ 株式会社Ante 製塩事業部(石川県珠洲市長橋町10-1-1

 ・ しお・CAFE(石川県珠洲市片岩町ノ部12番)

 

  1. 訪問先企業

(生産者)角花家、中前製塩、剣崎なんば生産者組合、ベジュール合同会社農園 他

 製塩業者と連携し、揚げ浜式製塩に関する技術や歴史、県内の農作物などについて学びます。時期および天候が条件にあう場合には、Ante揚げ浜塩田や生産者の塩田で塩づくり体験や農園視察・体験を通じて原材料の生産体験を行います。

 (製造委託先等)県内外の食品製造業者 他

 何を商品開発するかによって製造先が変わるので現時点では未確定ですが、製造先に訪問して製造工程を見学するとともに、最終販売価格や中間経費などを想定しながら製造原価の交渉や、販売数量を想定した生産ロット数交渉をおこない、一連の商品戦略について学びます。

 (観光施設)道の駅すずなり、木ノ浦ビレッジ 他

  「揚げ浜塩」などの地域資源を利用した観光商品開発への着想から、珠洲市役所や道の駅すずなり、木ノ浦ビレッジなどの宿泊業者などへ訪問し、「揚げ浜塩」を使った体験を提案する観光商品の開発について学びます。

 (域内販売)道の駅すずなり、珠洲ビーチホテル、各道の駅 他

 地域資源を活用した商品を販売するためには、地元で愛されている商品であることが必須の条件となります。珠洲市に所在する小売店に対して販路開拓を行う他、地元の商工祭などでの催事出展等を通じて地元での商品支持者を増やすことを学びます。

 (域外販売)伊藤忠食品、JR東日本商事、全日空商事 他

 地元だけで販売していては販売数量・地域おこしの目的を達することが難しいため、域外の流通事業者に向けた販路開拓を学びます。具体的には卸売業者が主催する食品展示会などを通じた販売を学びます。また、海外ディストリビューターとの交渉なども研修内容として、販路拡大に繋がる営業活動を一連で体験します。

宿泊施設

研修期間中は本社(加賀市)と製塩事業部、しお・CAFE(珠洲市)を頻繁に行き来することになります。宿泊施設は加賀市ではホテル・アローレをご紹介することが出来ます。また、珠洲市に滞在時には一軒家を安価で借りることが出来ます。なお、一軒家の賃料は1か月単位で30,000円程度です。

お問合せ先

ふるさとプロデューサー育成支援事業(通称:ふるプロ)事務局 担当:内田/管野

TEL: 050-3733-2276